西山文庫

この物語はフィクションです。

ネコと和解したい

カレンダーを見てふと思った。

2月22日が近いな。(にゃんにゃんにゃん)

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実家で犬を飼っていた身からして、猫派を主張するのは天国にいる愛犬に後ろめたい気持ちもする。が、昨今の猫ブームの波に飲まれてしまったのか、画像や動画との接触の多さからサブリミナル効果よろしく刷り込まれてしまったのか…とにかく猫派になってしまった。

 

一人暮らしを始めてから今まで4か所に移り住んできたが、今住んでいる地域では野良猫が多いように感じる。また、面白いのが毛色ごとに場所(縄張り?)が分かれていることだ。橋の方は茶トラ、公園の方は黒と白、住宅街の空き地はキジ、といった具合に。猫の習性?仲間意識?わからないが、そんなものが垣間見れてほっこりした。でも、あれ?これって近親相姦?と頭によぎるがそんなものだろう。

 

見かけるたび遠目から見ては指をくわえ、近づけば逃げられハンカチを噛み、近所の人が戯れていればまた、指をくわて見ていた。あぁ、いいなぁと。
買い物に出かければ意味もなくペットコーナーを眺めていた。
カツオやマグロ味のフード。(ホントに魚が好きなのか?)
今年の干支だからだろうか、イノシシの被り物も売っていた。(ペット産業の暴挙)
そしてズラリと並び、輝くのはチュール。(これがっ……チュール……!!!)

 

 

チュールさえ手に入れれば仲良くなれるのだろうか?

 

飼うなら今流行りのDIYでキャットウォーク作りたいな。

 これ使って。部屋をぐるりと囲うように。
動き回る猫ちゃんを動画に撮ってみんなからいいね貰って、パソコンをいじる手に顎を乗せてきて「お仕事できないだろぉ~」とか言って、朝は目覚まし代わりになってくれて、でも、もうちょっとだけーとか言ってるうちに一緒に寝ちゃって、お互い必要以上にベタベタすることはないけど、そっと背中を預けられる存在で、たまにイタズラが過ぎることもあるけど、反省しているのか、いつもは邪魔するところを膝の上でゴロゴロ鳴らしたりして、名前を呼べば7割返事してくれる。そんな相棒。

 

 

気付けば夕暮れ。ここはペット禁止物件。


引っ越しもしないのに賃貸サイトを見ていたら一日が終わった。
ペット可は敷金やら賃料が高い。あと少ない。収穫はそれだけ。

 

 

充実した一日である。